ワイシャツにタピオカ糊を使用
2025年12月03日
タピオカ今流行のタピオカを当店では37年前からワイシャツに使用しています。
当店はタピオカ糊を使用し、ワイシャツに張りを与えています。
タピオカはモチモチしていてプルンとした食感ですね。
ワイシャツにタピオカを使うと、あまり硬くならずに、しなやかな艶があるワイシャツになります。
当店のタピオカ糊にこだわったワイシャツは、抗菌防臭加工済みです。
立体ハンガー仕上げ 220円~
たたみ仕上げ 308円~
です。
のり無し、のり弱、のり強は、+55円
カラーワイシャツ(色が濃いもの) +55円~
ワイシャツの臭いの原因について
臭いの原因は、汗によるたんぱく質や脂質の酸化や雑菌が繁殖したものによることが多く、加齢臭や汗の古くなった臭いは、繊維に浸透しているため洗濯しただけでは取れません。
当店では酸素漂白や酵素の力を借りて臭いや汚れをしっかり除去し、抗菌防臭加工をして着用時の臭いの発生を防止しています。
襟や袖の黄ばみ、黒ずみは、前処理で落としやすくします。
すべてのワイシャツをチェックしながら、一枚一枚汚れた部分に襟汚れ専用の界面活性剤を塗り、繊維に浸透させて汚れを浮かせてから、温水にした漂白剤に漬け込みをします。
前処理である程度落ちた状態にして、「酵素入りの洗剤」で温水洗いをしています。
人間の体温は36度くらいですが、衣類に付着した体から出る皮脂やたんぱく質を溶かすには、それ以上の温度の温水によって洗う必要があります。
温水で洗うから汚れが落ちやすくなるんです。
しかし、カラーワイシャツ(濃い色のシャツ)は、40度まで洗濯温度を上げてしまうと、染料の色が出てしまうため、別洗いをします。
カラーワイシャツは、低温で洗ってから油性しみ抜きガンで皮脂を取り除いたり、ドライクリーニング(溶剤)で洗うことによって体から出たしつこい脂を取り除いています。
ワイシャツの洗濯表示の温水上限が30℃になっているワイシャツも多くなっています。
ワイシャツの糊
タピオカのりをどうして使用するかというと、糊がないと、どんなに強くプレスをしてもプレス後に生地のしわが付きやすくなり、しわが残ってしまうことがあるからなんです。
糊が生地に付着することによって、しわも伸びた状態を長い時間維持出来ますし、張りや艶も保てます。
糊無しや薄糊で仕上げたワイシャツは、機械プレスだけではしわが取れない箇所がありますので、当店では手アイロンでプレスしながらシワを伸ばし、プレス後のシワを手直ししています。
天然のりにこだわる訳
当店が天然糊にこだわるのは、洗うと綺麗に落ちるからなんです。
化学のりは、酢酸ビニール系の糊(少し酸っぱい臭い)ですので、どうしても生地に残留してしまいます。
化学のりを使用すると洗うたびに生地が硬くなってしまい、取れなくなります。
たまに当店にも化学糊を使用したワイシャツを柔らかくして欲しいというお客様がいらっしゃいますが、繊維に絡みついているため取ることは不可能です。
天然のりも、通常はコーンスターチというトウモロコシから出来た糊を使う店が多いのですが、当店では仕上がりの良さから高級なタピオカ糊をずっと使い続けているんです。
マルエイクリーニング
前田俊雄
