白色ブルゾンの襟 紺色の移染除去
2014年10月28日
中性洗剤で、品質表示が水洗い×の白いブルゾンを洗ったら、紺色の染料が移染してしまいました。
ポリエステル素材のブルゾン(ジャンパー)は、通常水洗い可能ですが、水洗い×になっている理由は、「色が出る」という理由だったようです。
品質表示を読み解くのは、プロでも経験が無いと難しいです。 染色堅牢度は、生地が古くなると低下することがあるので要注意です。
ドライ〇で水洗い×になっている衣類は、水に落とす前に検査が必要ですし、リスクも伴います。
もし、洗濯に失敗してしまっても、移染した生地を外すことで、移染を取り除くことが出来ます。あきらめないでご相談くださいね。
Before 家で水洗いをしたら、紺色リブから、白い生地に移染してしまいました。 表側(首に当たる部分)のリブ編みです。こちらの紺色の染色堅牢度が低かったようです。 まずは、リブ編みの部分を取り外して、移染を除去します。(しみ抜き) After 移染を除去した後に、ミシン修理で元の状態に戻しました。 移染も綺麗に取り除いて、元通りになりました。 今回のしみ抜き料金は、移染除去2,500円 襟の修理代 2,000円 合計 4,500円(税別)です。
このような移染処理は、もし、ミシン修理が出来なかったら、高額なしみ抜き料金となります。
「しみ抜きが出来ても、ミシン修理が出来なければ良い仕事にならない。」と感じたのは、このようなしみ抜きの事例が多いからです。
当店では、創業当時からクリーニング+ミシン修理をしています。
修理やしみ抜きなどの技術は、さまざまな方法があり、衣類の素材とともに、進化し続けています。
技術も情報も経験も、しっかりと活用して自分の技術にしている「上手なクリーニング店」をお探しの方に、
当店のトータルメンテナンス(お客様の大切なお品物を、また使えるように修復する)が、微力ながら手助けになれば幸いです。