着物の洗い迷ったら
2017年08月10日
料金と品質のバランスで
着物を丸洗いクリーニングに出す時に迷うのは、しみ抜きまで含めた評価
- 料金・・・手頃で明瞭であること。
- 品質・・・仕上りの品質。無理をしない範囲でのしみ抜き。悉皆屋などの専門家と通じている。
- 安心・・・ここで洗っている。納期が見える。追加料金が明瞭。お客様との妥協点を見つけられる。
安心感を重視し、品質も得たいのなら着物専門の丸洗い店や着物専門のしみ抜き屋さんという選択もありますね。
クリーニング店では、着物の袷の丸洗い料金が3千円強~5千円前後のお店が多いかもしれません。高級店は8,000円~でしょうか。
多くのクリーニング店は丸洗いもしみ抜きも外注のようですが、中には自信を持って自店で丸洗いをしているお店もありますね。
当店の価格については、こちらの料金表をクリックしてください。料金表をリンクしています。
仕上がり品質も安心感も大事
着物好きな方はよく丸洗いとかクリーニングを知っているので悩まず品質面で納得できるかどうかチェックが出来るでしょう。
着物丸洗い店、クリーニング店、激安店。
でも、しみ抜きを追加するなら技術と経験が欲しいですね。
個人的な意見ですが、しみ抜き無しで、丸洗いクリーニングだけで着物がキレイになるとは思えないです。
悉皆屋さんを知っている丸洗いクリーニングでしたら、前処理でえり山・そで口・すそ周辺、前縦などのしみは、揮発性の溶剤で処理したり、気になる水溶性の汗汚れやしみを取ってから、ドライクリーニングはすすぎ程度に考えているでしょう。
それでも落ちなければ、しみ抜きや色を落として色補正などを視野に入れて行きます。
軽くファンデーションついたり、1回しか着用してないなどの汚れでしたら、簡単なしみ抜きや丸洗いだけで落ちるかもしれません。
経験上、丸洗いだけでキレイにできるのは、その程度の汚れかも知れません。
無酸素パック
着物を長くタンスなどにしまう場合は、しみや汗などのシミが黄ばんでしまうのが気になりますね。
七五三の衣装や、成人式の振袖、江戸褄、大切な一張羅の着物。
このようにいつ着るか分からないけど、出してみたら黄ばみがたくさん。なんてことはよくあることです。
この黄ばみを防ぐのが、無酸素パックです。
当店でも無酸素パックを取り扱って居りますので、長期保管の際はお声かけくださいませ。
例として、私の姉のことになりますが、自分の成人式の着物を娘に着せるために無酸素パックから出したところ、まったく黄ばんでいなかったそうです。
国立国会図書館でも大事な本は、全て無酸素パックをしてこれ以上酸化して黄ばまないようにしているそうです。
劣化の要因の一つが酸素だと考えられているからですね。