汚れが取れない場合の再洗い
2014年07月09日
「他店に出して、汚れが落ちないので洗って欲しい」とのご依頼でした。
コートを拝見させていただき、広範囲に水溶性のしみなどがたくさんあると判断させていただきました。
残留した汚れを落とす方法でクリーニングをいたします。
Before 画像では分かりにくいですが、各所にシミやその周りに輪どりが残っています。
全体に汚れでくすんだ感じがします。
ドライクリーニングの洗浄液(溶剤)が汚れていることも考えられます。ドライクリーニングで油性の汚れを落としてから、※ウエットクリーニングをするダブル洗い(ドライ+ウエット)をさせていただきます。
ウエットクリーニングでは、結構な濃い色で、汚れなどの成分が出てくるのが分かります。
After ダブル洗い(ドライ+ウエット)をして、手仕上げで丁寧に仕上げています。
今回のダブルクリーニングの料金は、1,950円~です。(コート1,300円×ダブル洗い1.5倍)
ご家庭でスーツやセーターなどを洗うケースが増えていて、ご相談をいただくことも多くあります。
基本的には、ウエットクリーニングと同じことですが、ウールを水に落とすと、シワが出来るので、アイロン掛けが難しかったり、縮みを伸ばしたり伸びてしまったり、手間がかかります。
洋服の形が崩れにくいドライクリーニングは、油性の汚れや塵などが落ちやすく、ご家庭では出来ない洗い方です。 当店では、お客様からは、「ドライのみで」とご指定の場合が多いですが、少し時間が経ってから水溶性の汚れが変色しないように、汚れに応じてダブル洗いやウエットクリーニングをおすすめすることがあります。
(衣類を長持ちさせるためのご提案ですので、お客様にご了解をいただいてから、作業をさせていただきます。)
また、部分的な水溶性汚れですと、しみ抜きで汚れを落とせます。 ドライクリーニング前後に行うしみ抜きは、水溶性や落ちにくい油溶性の汚れを落とす工程として、クリーニング料金に含まれておりますので、この工程で落ちれば「しみ抜き無料」のご案内をさせていただいております。
また、特殊な薬品を使用して、手間のかかるシミ抜きは150円~で別料金をいただくことがございます。
夏の衣類の汚れは、あきらめないでご相談くださいね。
※ウェットクリーニングとは、本来ドライクリーニングをすべき衣類(洗濯絵表示が手洗い×の表示の衣類)を水を使って洗浄する方法のことを「ウェットクリーニング」といいます。
ドライクリーニングでは、汗などの水溶性の汚れやシミは、基本的には除去できません。 (「汗抜きドライ」は、少量の水分をドライ溶剤に混入させて作用させる洗い方ですので、衣類の形状をあまり崩さずに洗えるため、仕上げが楽に出来ます。
価格を抑えることが出来る洗い方ですが、ウエットクリーニングのようには、水溶性の汚れは取りきることが出来ません。
ある程度の水溶性汚れや黄ばみは、ドライクリーニングでも取れますが、完全に取れるとは言えないのです。)
そのため、汗や水溶性の汚れやシミが付着した衣類には、どうしてもウェットクリーニングが必要になります。 ウェットクリーニングは、本来ドライクリーニングすべき衣類を水で洗うため豊富な知識と技術が要求されます。 ウェットクリーニングが上手なクリーニング店は、仕上げにも洗いにも深く勉強している技術のあるお店と言えます。ダブルクリーニングは、ドライ溶剤の良さと、ウエットクリーニングの良さを足しているため、より綺麗に汚れを落とすための洗い方です。
黄ばみは、酸化していなければダブルクリーニングで取れることがあります。
しかし、古い酸化した黄ばみは「復元加工」やしみ抜きがおすすめです。
マルエイクリーニング