ストレッチプレス
2017年11月22日
ストレッチプレス
衣類の生地は、水やアイロンの熱によって目がだんたん詰まり、縮んでしまうもの。
だから、襟と袖の外側部分を引っ張り、全体を伸ばしつつ、ていねいにプレスをしていくことで、不要な縮みを防いでいるんです。
襟とカフスの縮みを防ぐため、ストレッチプレス機を導入しました。
ワイシャツは、家で簡単に洗えるように形状記憶シャツが増え、襟やカフスの芯が樹脂で加工してあるため、熱をかけると芯が縮みやすいワイシャツとなっています。
家庭洗いのワイシャツ
現在、ワイシャツを家庭で洗う方が80%以上という現状です。
ワイシャツをクリーニングに出すという習慣をお持ちの方は、それだけ少なくなっている時代です。クリーニング店の利用も年々少なくなる訳ですね。
だからこそ、家庭洗濯に勝るクリーニング店の優位性を考えた時に、クリーニング店にワイシャツを出すメリットをお客様にお伝えする必要があるんです。
洗剤メーカーは、こぞって家庭洗濯で綺麗になるとCMで唱えていますが、現実はなかなか皮脂汚れが取れなかったりしますね。
汚れが取れなくなったら、また買えばいい。
それも「もったいない」ですね。
ワイシャツをクリーニング店に出すよりもコストは安いのかどうか、その物差しは家庭や個人の考え方次第ですが、汚れを綺麗に落とした方が長持ちするのは間違いないでしょう。
当店のシャツ洗いの優位性
①40℃以上の温水で洗うので、洗剤や酵素などの力を最大限発揮して、皮脂や汚れが落としやすく綺麗になることが、家庭洗濯との一番の違いです。
②前処理で襟やカフス、しみ汚れを落ちやすくしたり、洗いで取れない黄ばみを漂白し、黒ずみをしみ抜きするなどの1着にかける手間を惜しまないこと。これは個人店ならではかもしれません。
③熱で縮みやすい接着芯が入っている、襟やカフス、前立てなどを温度を低くして伸ばしながら仕上げる。新しいストレッチプレス機では、多少縮んだ芯も伸ばしてくれるため、仕上がりが綺麗です。
④ポケットの埃や髪の毛、髪など汚れの原因や、ボールペン染みなどを見逃さずに落としてから洗う。汚れによる再汚染を防いだり、着たときの印象を大事にしています。
⑤ワイシャツを着やすくしわを取り、立体的に仕上げる。タタミはていねいにしわが残らないように。仕上がりと着心地は一心同体。大切なポイントです。形状記憶シャツもパリッと仕上がると違う印象になりますね。
⑥天然のりを全体に均一になるようにし、張りと腰を持たせながら(首が痛くならない硬さ、柔らかさを保つこと)着心地の良い硬さにする。通常の硬さでは満足出来ない方には、のりなし、のり薄、のり強の選択肢がございます。
⑦小さいワイシャツ、大きいワイシャツ、あつらえや高級ワイシャツなど、人体プレスでは仕上がりきれないシャツもていねいなプレスをしてしわを取る。ワイシャツの人体型プレス機は、日本人の平均の大きさに合わせていて、欧州や米国用には大きなサイズになっています。完全に万能の大きさには作られていないので全てがぴったり綺麗にプレスが出来ません。
⑧ボタンは、袖などの何かに当たって欠けやすい部分や、取れやすい第一ボタンなど、しっかりチェックして取り付けをする。ワイシャツのボタン付けは修理代として1個あたり50円(ボタン代別)で取り付けております。しかし、仕上の時に気が付いたボタンの欠けやほころび、外れなどは、お客様が着用時に困りますのでサービスで取り付けさせていただきます。もし、ボタンのトラブルが気になりましたら、受付の時におっしゃっていただけると助かります。
⑨家庭で洗っていて、溜まってしまった襟汚れや袖、全体の黄ばみについても落とします。復元加工は550円~大体の黄ばみはこちらで落とせます。ある程度の汚れでしたら、当店の通常コースでも落ちることが多いですが、汚れが酷いかな?と思ったらしみ抜きとして預からせて下さいませ。タンスにしまっていて黄ばんでしまったワイシャツの襟や袖の汚れも落ちるかもしれませんよ。あきらめずにご相談下さい。(ポリエステルは、日光と汗で変色した場合には、黄ばみが取れないことが多いです。)
⑩カラーワイシャツは、温水を40℃まで温度を上げると色が薄くなるワイシャツのことです。もし、濃い色のワイシャツなどがありましたら、30℃以下で個別洗いになりますので、料金が50円追加になります。ただ、皮脂が溶ける温度は体温より高い温度です。皮脂の汚れ落ちが悪いので、皮脂がべったり付いている場合はダブル洗い(ドライクリーニングと温水洗い)のコースをおすすめいたします。
⑪大切なワイシャツはデラックスコースで、一味違う仕上がりに。通常よりも手をかけて、洗いと仕上げを行います。のりを付けてはいけない繊維の細い海島綿などの高級ワイシャツや、麻のワイシャツ、デザインワイシャツ、海外製の色の出やすいシャツ、絹のシャツなどお気に入りのシャツにおすすめです。
⑫ワイシャツとカジュアルシャツの違い。ワイシャツには、ネクタイが通りやすいように襟に芯が入っていたり、カフスや前立てにも芯が入っています。ウールのスラックスにワイシャツ。定番ですね。カジュアルシャツは、ウールの柄ズボン、チノパン、綿パン、ジーンズにも合うようなシャツです。料金は500円で、ワイシャツとは一緒に洗えないシャツです。ただ、ワイシャツプレス機で仕上げられるカジュアルシャツは、「綿シャツ」として受付をさせていただき、たたみワイシャツよりも50円増しの300円でワイシャツとは別洗いをしてりを薄くした仕上がりとさせていただきます。
画像は手仕上げの様子です。
⑬当店のシャツへのこだわりを書くとキリがないのですが、長く着用するには、シャツにも修理が付きものです。また、クリーニング店に出すと長持ちすると言われたいですので、廃棄の原因となる汚れや縮み、色泣き、やぶれなど、様々なことをトータルメンテナンスすることが大切だと考えております。
ストレッチプレスの動画
プレス時間は省略してあります。 襟カフスを仕上げています。
当店のコンセプト
クリーニング店がお手伝い出来ることは、もっとあるはず。
だから、衣類のこと、大切な靴やかばん、インテリア、布団など暮らしをきれいにするもの、目指すは暮らしのコンシェルジュ。
お店でお話させていただくのは、クリーニングのことだけではなく、ご近所のお客様が多いからこそ日常会話やいろいろなご事情をお話いただいたり、大切な情報をいただくこともございまして、大切な衣類を扱うからこそお客様とのプライベートな内容になることも。お客様との緩い関係というところでしょうか。
様々なきれいを求めるお客様との会話の中から、知り合いの「お家のお掃除屋さん」をご紹介することもあります。
洗濯物が無くても、メンテナンスで使えるような物もたくさんありますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
どうぞご相談下さい。