日傘の黄ばみ取り
2024年07月31日
今年の猛暑は本当に厳しいですね。 日中は、日傘が必要な陽気が続いています。 紫外線の量は、日傘でだいぶ抑えられるようです。 今日は、日傘の洗いをご紹介いたします。 クリーニング店でも帽子や日傘など夏のアイテムを洗うことは、特殊品扱いとなっています。 何故かというと、帽子や日傘はJISマークの付いた品質表示が必要ないため、全て洗えない表示の品物が多いからです。 メーカーも、染色堅牢度試験が必要ないため、ちょっと色が出たり、革や金属など使っている品物は洗えると表示が出来ないので、仕方がありませんね。 日差しを抑えるためのアイテムですから、日光で焼けたり、繊維の劣化が早いかもしれませんが捨てるにはもったいないこともありますね。 また、紙の素材であるパルプで出来ている帽子も多いですから水に漬けたら大変なことになる帽子も多いです。 傘はほとんどが雨に濡れるためにポリエステルやナイロンなど化学繊維で作られていますが、日傘の素材は、綿や絹を使ったり、おしゃれアイテムですから、素材にもこだわった作りになっています。 ピンク生地が黄ばんでしまった日傘 使わないでしばらくしまっておくと、こうなってしまうことも多いようですね。 ピンク色も薄くなっていますが、黒色以外は染色しても目立ちます。 であれば、なるべく黄ばみを薄くすることで使えるようになればいいですね。 After 黄ばみとりした日傘 こんな感じでいかがでしょう。 このような広範囲のしみは、「復元加工」の黄ばみ取りとしてお預かりをしております。 日傘もあきらめないでご相談くださいね。 しかしながら、あまりにも古いしみですと、取れない場合もあり、「しみぬきをやってみないと分かりません。」 というお答えになってしまうのですが・・・。ご理解願います。 「このしみは取れます。」と断定して言えない仕事です。 「取れると言ったから預けたのに!」と言われると、謝れば済むという問題ではなくなってしまいます。 しみ抜きは、素材、しみの酸化による変色、繊維の脆化などによる限界がございますので、何卒ご理解くださいませ。 日傘は突然の雨にも対応する傘も増えています。 クリーニングと同時に撥水加工もおすすめいたします。 よろしくお願いいたします。 マルエイクリーニング 前田俊雄