ブランドポロシャツの深黒染め
2024年08月16日
2014年の投稿でご紹介いたしました家庭用染料で染めたポロシャツです。
深黒染めをして、10年後の2024年の黒色の状態をご紹介します。
Before 襟の部分だけが色抜けして着れなくなってしまいました。
家庭用染料で染めましたが、ある程度染まった感じです
襟もあまり染まっていない感じに見えますね。
〇プロにお任せして、2014年に深黒染めをしました。
深黒染めをして、10年後の状態です。
染色堅牢度が高く、毎年洗いを重ねてもほぼ色落ちしていません。すごいですね!
今回のポロシャツの深色染め料金は、7,150円です。
黒染め料金には、プレス料金と送料が含まれた価格となります。
(往復の送料が含まれていますので、数が増えると少し安くなります。)
黒染めは、他の色を打ち消すのですが、元の色によって染め上がりの色が若干異なります。
納期は1か月ほどかかります。
染色は、100度以上のお湯で、煮込むように染めていきます。
深黒染めは、全体にムラの無いように、2度染めをして深い黒色になるように染め直しをします。
染色が終わったら、色止めをして、残った染料を洗い流して乾燥し、当店でプレスをします。
気になるロゴ刺繍は、綿糸のため黒く染まりました。ポリエステル糸の刺繍は染まりません。
〇深黒染めについて
「深黒染め」という染色方法で京都府の黒色染色専門工場で染め上げます。
工業用の反応染料により、より真っ黒に近い染色いたします。
仕上がりまで、1カ月ほどお時間をいただきますが、、染色を強くしたい方やムラのない染色をご希望の方や、なるべく真っ黒に染めたい時には、おすすめの染色方法です。
※反応染料で染められる素材は、綿、ナイロン、絹、ウールなどです。
ウールは高温で染めるため縮みますので、プロの技で元の長さに伸ばしながらなるべく近い大きさに仕上げていきます。(ポリエステルは染まりません。)裏地に使われる再生繊維のキュプラは、仕上げ後もしわが残ることがあります。
※綿とポリエステルの混紡の場合は、ポリエステルが薄くしか染まりませんので、生地の縦糸か横糸に使用されていたり、糸が綿とポリエステル芯糸であったりと、いろいろなケースがありますので、混紡の衣類は染め上がりの予想が難しいです。
※カシミヤや、アンゴラなどのデリケートな繊維は細いため、高温に弱く、元の長さに戻りません。全体染色はおすすめ出来ない繊維です。
また、ポリウレタン素材も熱を加えることで、伸びてしまうなどの劣化が早くなる可能性があります。ウエストゴムを使用していたり混紡されている場合は、あまり染色はお勧めできませんが染めることは可能です。)
※傷つきやすいボタンは、全て外してから染色するため、ボタン付け料金が別途かかる場合があります。
※革やジーンズの革パッチなどは、全て取り外してから染めるため、取り付け料金が別途かかる場合があります。
※ナイロンバックなどは、縫い糸が縮んでしまいます。元の状態には戻せないために工業染めでは染められません(塗装するしか黒くする方法がございません。)
〇低温染色
※家庭用染料では、低い温度で繊維が縮まないように家庭で染める染色方法もございます。低温染めは、色むらや色落ちがしやすくなり、洗濯時には気をつけなくてはなりません。
(当店は、低温染めやポリエステルの染めについては受けつけておりません。)
黒染めは、あきらめないで当店にご相談くださいね。
マルエイクリーニング
前田俊雄