被布 帯締め 着物 赤色の移染について
2015年02月03日
着物には、赤がよく使われていますね。
絹素材の場合は、水を使用して洗うと色が出るので、細心の注意が必要です。
そのため、着物全体の水溶性汚れを落とすために、一部の縫いを解いて洗うこともあります。
絹製の絞りの和服は、水を使用すると絞りしわが取れてしまうため、京洗いとしみ抜きをします。 水を使用したしみ抜きをした後は、平らになってしまうので、一つ一つ手作業で絞りを戻して行きます。(絞り染めの被布)
Before 被布(ひふ)の洗いは、食べこぼしなどが付いている場合、色が出ないように水洗いをいたします。 色移りがしやすい「飾り」を外して赤色だけにして洗います。 帯揚げも、このように1色ならば、水溶性の汚れを取るための水洗いが出来ます。汗が付く襦袢も水洗いが多いです。部分的に「しみ」が気になる場合は、しみ抜きで対応出来ます。(色かけもいたします。) 着物の洗いは、プロにご相談くださいね。
どうしても取れない古いシミ、破れや穴などもご相談下さい。様々な方法がございます。
よみがえらせる方法は、染め直し、色かけ、しみ抜き、穴修理、柄加工、復元加工、染色補正など、様々ございます。 寸法直しやリフォームも行っていますよ。
洗い料金についてはこちらをクリックして料金表をご覧ください。
当店では、解かずに洗う「京洗い」(特殊な溶剤)で、ある程度(全体の70%程度)の水溶性汚れは落とすことが出来ます。
京洗いでは、前処理と、しみ抜きで、水溶性汚れを取る方法があり、溶剤ではほとんど濯ぐ程度に洗います。
正絹は、乾燥も丁寧に着物に合った方法で行わないと、裏地と表地の長さが合わなくなることもあります。 洗うだけではなくて、着物への深い知識が必要になります。
全体の張りがなくなったり、古い汗汚れや水溶性汚れを取る場合には、「洗い張り」という方法もございます。
(縫い目解き、洗い張り、仕立て、それぞれに料金が発生します)
洗い張りは、金箔や金糸などが使われている、振袖や江戸褄など再加工が必要になったり、出来ない場合もあります。※京洗いは、糸を解かずに洗う丸洗いです。
このような着物に関わる様々な仕事をするのが、悉皆(しっかい)と言いますが、長くクリーニングを行っておりますと、和服専門の悉皆屋と、クリーニング店との違いを聞かれることがとても多いです。 (悉皆専門店の方には「クリーニング店は全く違う洗い方」と言われてしまうようですが、だいぶ近づいたり、結構難しいことをこなしているお店もありますね。 私も伝統ある悉皆の皆様の、絶え間ない努力と、技術に出会える機会を大切にしております。)
それぞれに、経験や知識の差はあるものの、外注に全て頼らす、自店でしみ抜きも色かけをしたり、意外と難しいと言われる技術もこなせるクリーニング業者も増えているようです。
仕上げも重要ですね。当店では、アイロン掛けの技術で、ふっくらと、しわ無く仕上げます。
当店では、「インターネットで見た」というお客様も増えてまいりましたが、安心してお任せが出来るお店とか、予算に合うしっかりとした技術で仕事をされているなど、数ある中で当店を選んでいただいているお客様のお声をいただけて、感謝の気持ちでいっぱいです.
着物のことは、どうぞ当店にご相談くださいね。