フライトジャケットの当時物ファスナー交換
2021年11月12日
フライトジャケットを着る季節となりました。
漢感漂う軍事物のUSAフライトジャケットは根強い人気があります。
今回は、バズリクソンズB-15Dの当時物のファスナーを仕入れてファスナー交換をしました。
ファスナーテープがウネウネしていて、持ち手が外れ。綿テープが伸びてしまい閉めても閉じない状態です。
当時物のファスナーを仕入れ、少し色は違いますが、違和感はなさそうです。
ファスナー交換をしました。フライトジャケットの中は、密に羊毛が入っていてとても暖かそうです。
ファスナーの持ち手に取り付いていた力織テープは、元々使用されていた革の持ち手に交換をしました。
ファスナーのテープも特に違和感がなく、綺麗に取りつきました。
B-15Dのエンブレム(タグ)BUZZ RICKSONSではなく、B.RICKSON FLIGHT WEAR CO.と記載されている。
B-15シリーズは、数多くの改良した結果がB-15Dである。
特徴はそのカラーにあり、エアフォースブルーからセージグリーンになっている。
空軍の誇りを表したエアフォースブルーは太陽光の熱を吸収し易いためセージグリーンへの変更された。
飛行服の誕生以来のムートン襟のボアは、航空機のコクピットの性能向上やヘルメットが大型になり、ボア襟が排除されたMA-1となった。
B-15Dはムートン襟のボアが付属する米空軍最後のフライトジャケットとなった。
今回のフライトジャケットは、MA-1タイプのB-15Dとなっている。
今回の当時物ファスナーは、6,600円で専門店から購入出来ました。
いつもはファスナーだけで2万円以上することもあるため、お客様にはお断りしていたのですが、中古人気から当時物にこだわる方も多いので、1万円以下で購入出来ると助かりますね。
ファスナー交換にはファスナー代(当時物・復刻版・現在型)と別途、ファスナー交換料金がかかります。
当時物をネットなどで中古で購入したものは結構体臭や汗などの臭いなどもありますので、当店のダブル洗いでしっかりと除菌して臭いを取り除き、消臭加工をすれば、独特な臭いがほとんど無くなります。
ウエットクリーニングとドライクリーニングでダブル洗いをして、酵素で古いたんぱく汚れなどを分解すると、溜まっていた古い汚れが落ちて、洗浄液の色がものすごく濃い茶色になることも多いです。
(※キムチ臭・ニンニク臭などの強烈な臭いなどは、繊維としっかりと絡んでしまっているので、消臭しても臭いが取れない場合がございます。)
マルエイクリーニング
前田俊雄