ETROハンドバック 内袋交換
2014年05月31日
ETROのハンドバック 表面は何ともないのですが・・・。内袋が使用出来ません。
Before 内袋の合皮が劣化してベトベトになり、使えなくなってしまいました。
After 内袋を布に交換いたしました。 これで安心して使えますね。

今回の内袋の交換修理は、9,800円です。
こちらの内袋は、縫製が良く、元通りの形に戻す修理としては時間がかかりました。納期は約1ヶ月いただいております。
合皮の内袋を、布に交換する修理は、4,000円~となります。 今回は、内袋のファスナー付小ポケット、本体への縫い付けなどの追加料金が加算されております。
合皮の劣化の程度により、いろいろな修理方法がございます。
このような「ベトベト」の状態ですと、布袋への交換修理をおすすめいたします。 「かさかさ」、「白化」(かびのように見えます)などの状態は、1,000円~ 「合皮の剥がれ」などで色を補色する場合は、2,000円~ となります。
洋服にも合成皮革は使われています。 例えば、部分的に使われている合皮が剥離している場合は、目立たない程度にまで、合皮を復元いたします。 同じ合皮の色を作って塗ることで、使えるようにいたします。
また、部分的な合皮の使用でしたら、革や布に交換することもおすすめです。
※衣類全体に合皮が使われている場合は、合皮劣化を修復することは不可能です。
靴におきましても、合成皮革の部分的な表面の削れや裏側の剥離などは修復しております。
※靴やかばんの、合成皮革の表面の剥離につきましては、修復出来ないケースが多いため、お断りする場合がございます。
合皮の寿命は、製造されてから3年ほどです。 日本は、ヨーロッパに比べて、多湿であるために合皮の加水分解による劣化が起こりやすいそうです。 「せっかく気に入って購入したのに、仕舞っておいたら使えなくなった。」など、使いたいのに使えなくなっていることがあります。合皮の劣化だけで捨ててしまうのは、「もったいない」ですね。